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6月3日

昨日、家に友人を招いた。
家にひとを上げるのは初めてのことだった。
というのも僕は人付き合いが苦手なたちで、
友人は少なく、プライベートに踏みこまれるのをよしとしないからだ。
彼とは趣味であるドールの関係で知り合い、
どうしても僕のコレクションを見たいと云ってきかなかったため、
仕方なく招いたという事情があった。

僕のドールを見るなり、彼は保存状態の悪さを指摘した。
しかしこれには理由があった。愛情をそそぎすぎると、命が宿ってしまうからである。
僕の言葉を、友人は冗談だと思ったらしい。
だとすれば嬉しいことじゃあないか、と笑ったが、僕はとんでもない、と答えた。
きみはどうだか知らないが、僕は気をつかったり思いやることが苦手だから、
ドールが命をもってしまうと、うまく関係を築けないのだ。
僕の真に迫った調子に、友人は顔をさっと青くさせた。
「まさか本気で云っているんじゃないだろうね。
 そんなことが起きるわけがないじゃないか!」
だが起こったのだ、と答えると、友人はぎょっとして傍らのドールを見た。
「驚かすなよ。ほら、やっぱり動かないじゃないか」
「それはそうさ」僕は云った。
「なんせ彼女はもう殺してしまったからね。それは死体だよ。
 念のため、二度と命が宿らないよう、
 愛情をそそぎすぎないようにしているけれどね」
「ああ、驚いた!」友人は悲鳴をあげる。
「どうやら頭がおかしくなってしまったようだ! 僕は帰るぞ」
家を飛び出そうとしたので、僕は彼をひきとめ、首を絞めた。

やはり彼も駄目だった。
これだから人付き合いは苦手である。
彼よりも先に命が宿り、彼よりも先に殺すこととなった彼女と同じく、
死体には必要以上に愛情をそそがぬよう気をつけねばならない。
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5月28日

暑くなりました。
外出するとじっとり汗ばむくらいです。暑いのは嫌いです。
高校のクラスマッチかなにかで校庭に放り出されたとき、
木陰に入って休んでるようなずるいひとたちって必ずいましたよね。
それが僕です。

あのときは直射日光と地面の照り返しで、地獄かなって思った覚えがあります。
どうして学生はすぐに校庭に放り出されてしまうのでしょうか。
鮭の放流じゃないんですから、
「強くなって帰ってきなさい」じゃないんですよね。
そのくせ、髪の毛が日焼けして茶髪になってしまうと、
生徒指導の先生が目をつけてくるじゃないですか。
これはまったくおかしなことです。
センター試験を受けるつもりはないのに、
朝から晩までかかる全国模試を、毎度、強制的に受けさせられもしました。
そうだ、こういうこともあった、
よい点数をとったのに、
名指しで「追試を受けにきなさい」と誤った情報を全校放送されたのです、
これはいったいどういうことでしょう!
あいつ! 数学のあいつ!!

とはいえ、高校生のときもそれなりに楽しくすごしました。
いやなことがあったときも、
その場でものすごい喰ってかかるタイプの面倒くさい生徒だったので、
じつのところそんなに不満もありません。
全国模試を受けさせられるたび、僕のゴネっぷりといったら本当に大人げなく、
二時間や三時間は不満を訴えてしゃべりつづけました。
結局、模試中も本を読んでいたし、いま思えば別に受けたらいいじゃない、と思います。

5月21日

じつはホームページを動かそうと、
毎日少しずつ「テッペキガール」をこつこつ描いています。
予定ではもう半月ほどあれば更新できるはずだったのですが、
ヤングアニマル嵐さんで連載している
「じけんじゃけん!」の単行本作業に着手し始めることになり、
それを終えるまで「テッペキガール」の作業はちょっとお休みです。

それでもとにかくなにかを更新したくて、
ショートショート百合漫画のコンテンツを作ってみました。
同じくショートショートである「佐藤恭一と死んだ魚」を更新してもよかったのですが、
次に更新する予定のネームは微妙に長めだったうえ(5Pほど)、
以前、ホームページのコンテンツにしようと考え、
twitterやblog2で更新していた映画好き女子ふたりの百合漫画は、
お仕事になりそうということで個人での公開をやめてしまったこともあり
(これにかんして、もう少しすればお知らせすると思います)、
今回は百合リベンジの意味もありました。
そしてなにより、百合漫画をかきたくてかきたくて、どうしようもなかったのです。

あんまり更新できずにいるホームページですが、
たまにのぞきにきていただけると嬉しいです( ´▽`)
それでは、百合カップルをかいて満足したので、
例の残念イケメンたちのネームに入ります。
次もちゃんと掲載できればよいですが、どうでしょうか。がんばります。

5月20日

ふつと思いたち、やおら水族館に行ってみました。
水族館は好きです。
高校生のとき、石持浅海さんの「水の迷宮」を読んで以来、
すっかり好きになってしまいました。
暗くて涼しい館内の雰囲気や、
ライトアップされた水槽がイルミネーションみたいで綺麗ですね。

ところで、人生で(たぶん)初めてイルカショーを見ました。
普通でした。テレビでちょっと見たことがある感じと同じでした。
楽しかったです。

以下、「じけんじゃけん!」あとがきです。



5月14日

アメコミを翻訳して発売している編集部のひとつ、
ShoProBooksさんのブログ「アメコミ魂」において、
「現在は絶版しているがなんとかしようと考えている」と言及している
「マッド・ラブ」というコミックがあるのですが、
まさかなんとかしようと考えているだなんて知らないものですから、
すでにプレミア価格で購入してしまっており、
あーあ、と思っておりましたが、読んでみると大変面白く、
まあ、いいか、となっている今日この頃です。
こんにちは。

「マッド・ラブ」とは、
ハーレイ・クインというキャラクターを主役に据えた漫画です。
ハーレイ・クインは、
バットマンの宿敵で殺人鬼であるジョーカーのことが大好きな困った女の子なのですが、
「まさにマッドなラブにとらわれちゃってるね」という内容です。
スーパー可愛いのですが、まあ、これはいいです。
このさい。
マッド・ラブのほうは。
問題は、同じ本に収録されていた「ハーレイ&アイビー」のほうです。
タイトルのとおりハーレイ・クインと親友・ポイズン・アイビーの話なのですが、
これがもう百合百合しくてしかたがなく、
端的に云って最高でした。
かなり、これは、あれです。好きなやつです。

ところで、最近、向こうのコミック内で、
ハーレイとアイビーがキスしたと話題になっていましたが、
ど、どど、ど、ど、どういった経緯でそんなことになったのでしょう!?
エルスワールドでしょうか。
どの雑誌でのことかもよく知りませんが、いつか翻訳されることを祈っています。

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