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地獄の黙示録 第一章

ここのブログのタイトルはいままでずっと月日にしていましたが、
内容にそくしたものにします。
とくに理由はないのですが、そうしようと思いました。
なぜならそうしてもだれも困らないし、
そもそもだれも気にしていないからです。


ところで少し前、「地獄の黙示録 第一章」を見ました。
「地獄の黙示録」とは心霊ドキュメンタリー(モキュメンタリー)の名前で、
「呪いのビデオ」や「封印映像」などと同一ジャンルのものです。

監督は寺内康太郎監督で、
個人的には寺内監督は
「境界カメラ」という心霊ドキュメンタリーを終えたことで、
やりたいことを完璧にやりきったのかと思っていました。
というのも、
「境界カメラ」は制作段階で金銭的な・人間関係的な問題にみまわれ
(作中で一部その模様も描かれていた)、
にも関わらず見事に完結させていたからです。
いちファンから見ても「境界カメラ」のその高い完成度から、
「境界カメラ」、そして以前に監督が手がけた「監死カメラ」、
これ以上に心霊ドキュメンタリーというジャンルでやることある?
もうこれと同等か、劣化になるものしかないんじゃないか? と感じました。
それくらい面白かったんです!!

しかしそのあと、
「心霊×カルト×アウトロー」という心霊ドキュメンタリーを見ました。
これもまた衝撃的な作品で、
谷口猛監督というスーパー若い・
ウルトラセンスを持ったクリエイターが作ったものです。
若さに溢れた意欲作であり、
それゆえに
完成度は高くもエンタメとしてひとを楽しませる視点に欠ける部分はありましたが、
なにより心霊ドキュメンタリーというジャンルを
新たな視点で切ろうとしていたのがとても印象的でした。
個人的にはほか心霊ドキュメンタリー作品の監督が登場してきたことに驚きまして、
このジャンルはまだまだたくさんの可能性があるんだ!
と思わせてもらった素敵な作品でした。

それからの寺内監督の「心霊マスターテープ」です!!
個人的な感想ですが、
「境界カメラ」で閉じた世界が「心霊×カルト×アウトロー」で再び開け、
その先にあったのが「心霊マスターテープ」だったように思います。
「境界カメラ」より「心霊マスターテープ」が優れている、
「心霊マスターテープ」より「境界カメラ」が優れているという話でなく、
どちらもとても面白く、
視点が違う作品というか、視界がひらけた作品だと感じました。
寺内監督は頭の柔らかさゆえに
「心霊マスターテープ」という尖った作品を作ることができたと思うのですが、
それでいて長年培ってきた力もあるものですから、
エンタメとして従来の心霊ドキュメンタリーファンが求めるところは
しっかりおさえられるひとなんですね。
「心霊マスターテープ」を見終えた感想は、この監督は最強になったんだな、でした。

そして今回の「地獄の黙示録」に繋がります。
「地獄の黙示録」は「呪いのビデオ」などと同様の昔からある構成の作品です。
つまり基本、投稿映像(と称した)短い心霊動画の短編集だけど、
そのうち取材ものが前後編であるよ~といった構成ですね。
シリーズとおしてひとつの心霊事件を追っていた
「境界カメラ」や「心霊マスターテープ」とは違います。
「監死カメラ」でギャグに振り切り、
「呪いのビデオ」で基本のものを、
「境界カメラ」「心霊マスターテープ」で尖ったものを作り、
そしてまた基本の心霊ドキュメンタリーに戻った寺内監督が、
すべてのバランスを慎重に見極めながら丁寧に作った作品こそが
「地獄の黙示録」なのではないでしょうか。
面白くないわけがないですね。
「第一章」とあるからには「第二章」もあるでしょう、
いま一番楽しみにしている心霊ドキュメンタリーシリーズなのです。

ところで「地獄の黙示録」の続きが待てないというひとは、
「心霊スパイラル」の004を見ることをおすすめします。
これも寺内監督が手がけたもので、「地獄の黙示録」の直前に作られたものですね。
そのため、ほとんどジェネリック「地獄の黙示録」です。
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