今期はあまりに面白いドラマが多く、
ちょっともううんざりしていて、何だったら少し怒っているくらいなのですが、
アニメも見ています。
「蟲師」を見ています。面白いです。
「蟲師」とは作中の職業の名前で、「陰陽師」みたいな奴です。
生き物とも生き物じゃないともつかないよくわからない「蟲」が引き起こす現象を、
蟲の専門家「蟲師」ギンコが、解決したり解決しなかったりする話です。
ギンコはひどく格好いいです。
頼り甲斐もあります。
しかし、いかんせん詰めが甘いです。
「この薬を毎晩、欠かさず飲むといい。薬が切れる頃にまた来るよ」
と云って戻って来た一年後には、大抵、酷い事が起こっています。
見ている方は、あと十五分も放送時間が残っているものですから、
そう云った事態を予期する事は容易く、
「根治するまで患者の側にいてやりなさいよ!」と、やきもきするわけです。
そもそもが、
蟲は自然の摂理だったり、生命の理だったりを象徴しており、
自然の猛威を前に人間は無力だ、と思い知らされる話が多く、
往々にして打つ手がありません。
結果的に、ギンコ何もやっていないじゃんって事がよくあります。
こう云う所もまた、「陰陽師」を彷彿とさせてわくわくしますね。
ところで目の中に小さな埃が入って、
ふよふよと白い糸が浮いているように見える事があるかと思いますが、
そう云う時、
「へえ、こいつは珍しいのもいたもんだ」
と呟くと蟲師になった気分になれますよ。
PR