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3月27日

本日発売のコミックキューンさんにて、
「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」の新連載が始まります。
金髪ツインテのツンデレ系負けヒロイン・姫ヶ崎櫻子が、
幼馴染みの男の子を振り向かせるために奮闘したり、しなかったりする漫画です。
なにとぞよろしくお願いします~!


そしてそして、
いよいよ「じけんじゃけん!」最終巻の発売日でもございます。
もうそっかーこれでとうとう本当に終わっちゃうんだなーと感慨深いです。
せめて新連載と日にちがずれてくれれば、ばたばたすることなかったのにと思います。
ばたばたすることがわかっているので、この日記は一週間前に書いています。
単行本や雑誌の発売って、なんだかかぶりがちですね。
印刷所や運送の関係でしょうか。

以下、最後なので久し振りにあとがきを書きたいです。





「じけんじゃけん!」あとがき


「じけんじゃけん!」を読んでくださったかた、ありがとうございます。
4年と少しでしょうか、
たしか「KILLER☆KILLER GIRLS!」の連載中に始まったと記憶しています。
それでストーリー漫画を描くほどの時間がとれず、
だったらということでショートのラブコメ漫画を企画したのでした。
結果的にこの形式はずいぶんとやりやすく、
いまのところ自著では一番長く連載させていただきました。
しかし形式は形式として、
そもそも続けられる場があったのは応援してくださったかたたちのお陰ですね。

ミステリを題材にしたのは単純に好きだからです。
しかし〝好きだから〟のなかには
好きに付随する複合的な理由がいくつか内包されており、
普段からミステリにまつわる冗談をひっきりなしに云っているため
個人的にネタ出しが容易であること、
アニメ「氷菓」のエピソード「愚者のエンドロール」を見て
いわゆる日常の謎でもやりかたによっては殺人事件が起こせるんだ、すごい!
ではラブコメにおいてもやはりやりかたによっては
殺人事件が起こせるのでは、って思ったことなどがあります。
他にも、なんでもかんでも企画にミステリや探偵の要素を入れ込む
僕の性質も影響しているでしょう。
今回はよかったのですが、これはあまりいい性質ではないのでなおします。

百合子先輩について、
はじめ、最初の最初、企画段階のとき、
はじめて担当さんに「一話目のネームです」といってネームを見せたとき、
百合子先輩のポジション(メインヒロイン)には犬神先輩がいました。
厳密にいえば名前は違ったのですが、見た目はそのまま犬神先輩です。
彼女はいわゆるお姉さん系の包容力ある大人っぽい優しい先輩なのですが、
ミステリのことになると暴走してしまう、というひとでした。
基本構造は一緒ですがパッケージの見栄えが違いますね。
一応、担当さんからもこれでOKが出ていたはずです。
それなのにどうして変えたかというと、
とくに、絶対に変えなければ! ということがあったわけではなく、
たしかなんとなくそのときの担当さんの反応を見て変えました。
OKはOKだったですし、とても面白いとも云ってもらえたのですが、
なんか……うん、そうですね。なんとなく反応を見て変えました。
そういうことってあります。

はじまりの話をしたので、つぎは最後の話。
海外ドラマ「CSI:科学捜査班」の最終話
(厳密にいえば最終話のひとつ前のエピソード)を見たとき、
あのドラマは全シーズン・全エピソードを通して
〝ニック・ストークスの成長の物語〟だったのだと思いました。
ラッセルでもサラでも、そしてグリッソムでもなく、
ニックの物語だったと思うのです。
それってなんて素敵なんでしょう。なんて格好いい構成なんでしょう。
本当にいたく感動しまして、
「じけんじゃけん!」はぜひ百合子先輩でも戸入でもなく、
アイリスの成長の物語にしたいと、そういうふうに作りました。

ちなみに最後の話といえば、
誰も気づかなさそうなのでここにこっそり書いておきます。
「さいごのしけんじゃけん!」でのアイリスの逃走ルートは、
コナン・ドイル「最後の事件」でのワトスンの逃走ルートに似せているんですよ。
どうでもいいかもしれませんが、
どうでもいいことを大事にしていた漫画でした。

あらためまして
「じけんじゃけん!」読んでくださってありがとうございます。
楽しんでもらえていたらいいなって思います。
百合子先輩やひまわり、犬神先輩、野薔薇、茉莉花など、
ひとりでもすごく可愛い・お気に入りって思ってもらえていたらもっと嬉しいです。
こういうことを作者がいうのはよくないっていう考えかたもありますが、
ひまわりのえっちなファンアートを描いているかたを見かけたときは、
とても嬉しかったです。

過去の作品はすべてなにかしらをもたらしてくれました。
とくに「VS口裂け女」「テッペキガール」「in THE ROOM」
「KILLER☆KILLER GIRLS!」「じけんじゃけん!」
はそれぞれ自分にとって転機だったとも云える作品です。
なかでも「じけんじゃけん!」からは、とくにたくさんのものをもらいました。
「じけんじゃけん!」でもらったものは次作に繋げていきますので、
「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」はもちろん、
ヤングアニマルさんでの次作も、ひきつづき応援のほどよろしくお願いします~!
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