小説家に対する憧れについて、考えてみました。
やはり映画などで見る「小説家像」が影響しているのではないかと思い至りました。
まず、通勤しません。
これは小説家に憧れる大きな要因になるでしょう。
僕はまだ会社に勤めていた時、通勤電車の中で、
「今、座っているシートになりたい」と幾度となく願ったものです。
座席シートを妬ましく思ったのは、後にも先にもあの時期だけでしょう。
そして、何よりも別荘ですね。
映画に登場する小説家は、必ず別荘を持っていて、冒頭でそこへ訪れる所から始まります。
勿論、人里離れています。執筆活動の為、わざわざ静かな場所を選んでいるのです。
そう云ったある種のクローズド・サークルと化した別荘の中、
小説家は徐々に精神を軋ませ、遂には狂ってしまって、
愛していたはずの家族を追い回した挙句、
斧でドアかち割り出来た切れ間から顔を覗かせて笑う事となるのです。
ちょっと、憧れが薄れましたね。
YAHOOニュースで引退される事を知りました。
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